【完】運命は罠と共に
「はじめまして、田中洋輔です。つき…亜美さんにはリハビリでお世話になりました」


「槻木優です。お噂は亜美から聞いています。奈々とは中学からの腐れ縁なもので」


男2人が挨拶を始めた。なんだこれ。


どんな状況だ?


もうこの状況いろいろが面倒になってきた。




「田中さん、帰ろう。亜美と、ついでに優またね」


強制的に終了させた。


「あー、奈々が面倒くさそうになってる」


そう言って亜美が笑った。それにつられて田中さんと、優も笑った。


ますます面白くない。


そんな様子を、私が抱きついたままだったからか、田中さんはすぐに感じ取ってくれた。


「亜美さん、優さん、またいずれ。今日は帰りますね」


田中さんが2人に挨拶したことで、やっと帰れる雰囲気になった。

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