【完】運命は罠と共に
「こっちに何かあるの?」


洋輔さんの質問には答えずに、クローゼットの前に彼を立たせた。


この部屋にはクローゼットが2つある。


1つは洋服を入れているから、洋輔さんもよく利用している。


もう1つは私の趣味のものの収納スペースになっていて、普段は見えるように開けっ放しになっているけど、洋輔さんが来るときは絶対に空けない。



私は無言でクローゼットを開いた。


もう、どうにでもなればいい。


覚悟を決めた。



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