【完】運命は罠と共に
またあの夢を見た。

いつもの夢だ。



真っ白な空間。



そこに佇んでいる私。

そして、ずーっと続く赤い糸。

その先に見えている人影。





けれど、いつもとは少し違った。


赤い糸の先の人影がはっきりとしていた。




「洋輔さん……」




ここからは初めての光景。


赤い糸は私の小指から伸びていた。


そして、それは洋輔さんの小指へと続いていた。



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