【完】運命は罠と共に
「また夢か…」


なんだか心が温かくなっていた。




これって予知夢ってやつかな?


そういえばこの夢を見始めたのは、洋輔さんが入院した頃だった。


私に恋の始まりを教えてくれていたのだろうか。


こんな不思議なこともあるのかな?




この話洋輔さんにしたらなんて言うかな?


こんな事を考えちゃう私を、きっと「お子様だ」って言って、笑うんだろうな。


そうして頭を撫でてくれるんだよね。


そんな洋輔さんが好きで、好きでたまらない。


閉ざされていた私の恋の扉を強引に開けてきた洋輔さん。


今思うと、それはただのきっかけで、初めから惹かれてたんだと思う。


洋輔さんに出会えて本当によかった。


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