【完】運命は罠と共に
それから俺は彼女との本当の出会いを話した。


一方的な出会いだったけど、ずっと前に惚れていたことを伝えたかった。


彼女も「好き」だと言ってくれた。




ただ如何せん、この状況が問題だ。


こんな近くに好きな女がいて、さらに好きだと言ってくれた。


この場所とこの状態が問題なんだ。


彼女の家に2人きり。

こんなに近くに彼女がいて……俺は理性をフル動員しなければならなかった。


そうしなければ今にも彼女を押し倒しそうだった。


けれど、完全な我慢はムリだった。


だから少しだけ。そう思って彼女を抱きしめた。


その行動が更なる課題を与えていった。
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