私を壊して そしてキスして
何日も、何日も、私の不安を取り除こうと格闘してくれる彼。
マンションの引き渡しの日がやってきたけれど、彼はそれを延期した。
私が独りになることが、まだ無理だと強い口調でそれを禁じた。
そして、その行為が私の命が消えるのを防いでくれた。
昼間彼がいなくても、彼は必ず帰ってくる。
そう思うだけで、消えたくなる衝動を、抑え込むことができた。
やっぱり上手く眠ることができない。
今の私には、暗闇は地獄だった。
けれど、それでは私に付き合う彼が疲れてしまうと、薬に頼ろうとする手を、彼が払いのける。