私を壊して そしてキスして
彼が1年先に就職してからも、私たちの関係は続いた。
もしかしたら、ダメになるんじゃないかって、いつもびくびくしていたけれど、彼の方は、「どうして?」なんて不思議そうな顔をしていて。
「んんっ……」
彼に抱かれる度に思わず出てしまうため息も、すぐに彼の唇に塞がれる。
「菜那、愛してる」
耳元でそう囁く声が、ひどく艶めかしい。
恥ずかしくて仕方ないのに、体の中心がカーッと熱くなって、彼を求める。
私の胸の膨らみを焦らすように弄びながら、鎖骨のあたりを吸い上げて自分の印をつける彼。
そんな彼のものである証が、うれしくて仕方なかった。