私を壊して そしてキスして
第4章
あなたのものに
ここ最近、少しずつ食事の量も増えてきて、吐くこともなくなってきた。
ふさぎ込んでばかりだった私も、それじゃいけないって、強く思えるようになってきて。
だけど、それを壊したのは……愛希だった。
突然かかってきた電話。
その表示に、愛希の名前があった時、思わずボタンを押すことをためらってしまった。
息を飲みながら、そのボタンを押して、耳にあてる。
「お姉ちゃん? ちょっと話があるんだけど」
いきなり少し怒ったような口調で、そう言う愛希。
とげとげしい彼女の口調に不安を隠しきれない。
だけど、電話では話せないといわれて、結局、仕事が終わった後に会うことになった。