私を壊して そしてキスして
ゆっくり私の服を剥いでいく彼の手が直に触れただけで、痺れるような感覚が、私を襲う。
ほんのり温かい彼の体温を感じて、ため息が漏れる。
「翔梧さん……好きです」
私が思わずそう言ったとき、彼は優しい笑顔で笑ってくれた。
もう、誰かを好きになることなんてないって、絶望したあの日。
けれど、その日は再び私に訪れた。
彼の、おかげで。
「ん……っ」
彼に少し触れられるだけで、出てしまう甘いため息。
「菜那……」
彼が私の名を優しく呼ぶのが、うれしくて仕方ない。
彼の舌が私の全身を這って、ドンドン気持ちが高鳴っていく。