私を壊して そしてキスして
ほとんど行きずりで、彼とこうなってしまったこと、今考えると少し恥ずかしい。
だけど、後悔しているかといえば、そうじゃない。
誰かに優しくされたかった。
こんな風に、温かく包んでほしかった。
そうじゃないと、もう私は……自分が凍りついて死んでいくのを待つだけだった。
おまけに、私を「好きだ」というとびきりのプレゼントつき。
ずるいかもしれない。
それでも、彼の温もりの中に、浸かっていたい――。