私を壊して そしてキスして
「……あっ……はぁ」
彼の腕の中で、声を上げる。
もう私のすべてを知り尽くしたかのように、的確に私の感じる部分を知っている彼。
「菜那……」
時々吐き出される彼の溜息と、私の名を呼ぶ声。
お風呂上がりの温かい彼の体が、私を溶かしていく。
「愛してる」
耳元でそうつぶやいた彼が、私の胸の尖りを指で擦りあげ、耳たぶを甘噛みするから、悶えてしまう。
「翔梧さん……ぁあっ……」
必死で彼にしがみついても、その手の動きを止める気配もなく、何度も意識を飛ばされそうになる。