私を壊して そしてキスして
「あぁ、幸せだ」
「翔梧さん、私も――あっ……」
最後に体に絡まっていた帯紐を彼が取り払って、私を抱き上げてキスをする。
こうして向かい合いながら抱き合うと、思わず涙がこぼれるのは、この上なく幸せだから。
「あっ……もっと……」
「もっと、なんだ?」
意地悪な彼の言葉に、壊れていく。
「私を壊して……もっと、キスして」
私の言葉に呼応するように、激しくなる彼の動き。
はぁはぁと二人とも息が上がってしまって。
だけど、たまらなく幸せ。