私を壊して そしてキスして

2人で部屋に帰った時、何だか新鮮な気持だった。


ここに転がり込んで、たった数か月で、私はこんなにも変ることができた。

そして、信じられない幸せを手にしたんだ。


リビングのテーブルの上のウォータークローバーが、買ったときよりずっと増えているのを見て、2人で顔を見合わせて笑いあった。


「幸せを運んできたな、こいつ」

「そう、ですね」



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