私を壊して そしてキスして

ほんの少しビールをなめただけだけど、それでもいつもとは違う。

彼はあっという間に私のセーターをたくしあげて、ブラの上から胸をゆっくり揉みしだく。
それだけで甘い吐息が漏れそうになるのは、やっぱりお酒の力なのかも。


「シャワー……」

「そんなもん今更」


私がなにを言っても聞くつもりはないらしい。
だって……私を抱き寄せる彼もまた、いつも以上の色気を放っているから。


私を壁に押しつけたまま、何度も何度もキスを落とす。
お酒のせいかほんのり熱い彼の唇が、私の体を降りていく。


そうして私は……彼に堕ちる。


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