私を壊して そしてキスして
「ありがとう、翔梧さん。でもちょっぴり妬けます」
「実は俺も」
クスッと笑った彼の鼻と私のそれが触れる。
ゆっくり目を閉じた私に、彼は優しいキスをした。
あっという間に私の着ているものをすべて剥いだ彼は、自分も裸になる。
相変わらず鍛えられている大胸筋に触れたくなってそっと手を伸ばすと、彼は私を見つめた。
「菜那の物だぞ」
「えっ、いえっ……」
「そして、菜那は俺の物だ」
そう言ってもう一度、すいつくようなキスをする。
彼に愛されている喜びと安堵で、今まで感じたことのないような感覚が私を襲った。