私を壊して そしてキスして
目を閉じて彼の優しい吐息を感じる。
「菜那」
耳を甘噛みしながらゆっくり太股をなでられると、ゾクッとする感覚が私の中を走る。
「菜那、キスして」
そんなことを言われて恥ずかしかったけれど、彼の首に手を回して自分からキスを求める。
それからは、彼に抱きついて悶えることしかできなくなる。
少しの余裕もない私は、髪を振り乱してシーツをつかむ。
「あぁっ……止めて」
「止めない」
こうやって彼の仕掛けた罠に易々と引っかかって、深い快楽へ落ちていく。