私を壊して そしてキスして
彼と一つになってからは、もう記憶も飛んでしまいそうなほど悶え苦しみ、彼の手から逃れようとしても許されず……。
「はっ」
荒い息を吐き出しながら彼を見つめると、彼もまた息があがっている。
「菜那」
「うん」
「幸せになろうな」
「――うん」
もう幸せだから。
あなたと一生を共にできると決まった時点で、私の幸せはきっと決まっていて。
「あぁっ……」
彼が腰を激しく私に打ちつけて、少し苦しげな顔をする。
彼から滴る汗が私の胸にポタリと落ちてきたとき、彼は眉間にしわを寄せて果てた。