私を壊して そしてキスして

「それに、俺は菜那に出会えた。
それ以上の喜びなんてないさ」


そういいながら、私にキスをする彼。


「きついだろ」

「えっ?」

「着物」

「いっ、いえ……」


彼が帯に手をかけるのを振りほどいて、慌てて寝室に駆け込む。

こんな展開、前にもあったな。
油断も隙もない。



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