私を壊して そしてキスして
気分転換だという彼と、買い物に出かける。
私用の食器や、日用品をそろえに。
引っ越ししてからでもと思ったけれど、「不便だから」と私を気遣う彼に甘えた。
可愛らしい雑貨屋さんに入って、いくつか手に取ると、「俺の分も買っとけ」とぶっきらぼうに二人分を要求する彼。
レジの近くに行くと、「ウォータークローバー」という名の観葉植物があった。
水に浮かんだ、四つ葉のクローバー……。
思わずそれに手を伸ばしてみていると、私の体に覆いかぶさるようにして、それを覗き込んできた彼。
「四つ葉か……」
彼はそうつぶやきながら、それを手にして一緒に購入しようとする。