私を壊して そしてキスして
このままじゃいけない。
これでもし死んでしまったら、私に全力を尽くしてくれる彼に、申し訳ない。
摂食障害が命に係わるかもしれないと、初めて恐怖を覚えたのは、彼の存在があるからだ。
そのまま廊下に座り込んで、ボーっと今までの生活を想う。
ずっと幸せだった。
靖司と一緒にいられて、だから仕事も頑張れて……。
彼のことを全面的に信頼して。
付き合いだってそれなりに長かったから、彼のいない場面なんて少しも思い出せなくて。
靖司は私のすべてだった。
ずっと長い間、彼とすべてを共有してきたのだから。
いつからなんだろう。
愛希と靖司は……。
今更そんなこと考えたって、仕方ないって分かってる。
だけど、どうしても浮かんでしまうんだ。