君がくれたもの
「芽衣が、旦那様にメロメロだから」
「やっ、やめてよ!」
恥ずかしくて顔が熱くなる。
「でも、旦那の方が、さらに芽衣にメロメロなの。溺愛してるね。あれは。」
芹沢くんの前で、何てこと言うの…
私は、顔中から火を吹きそうなくらい熱い。
「芽衣って、見た目が、童顔だから学生だと勘違いされるの。誰も結婚してるなんて思わないでしょう。」
彩香は、ふふっと笑って、
「この子、しょっちゅう学生さんたちに、告白されるの。ここに、バイトに来た学生さん何人が振られたことか…」
「そ、そうなんですか。」
芹沢くんは、びっくりしたように私を見た。