君がくれたもの



薬局で薬と、コンビニで軽く食べれる物を買って部屋へ戻った。

芹沢くんの顔を見ると、眉根を寄せて荒い呼吸を繰り返している。


私は、タオルを乗せ変え、芹沢くんに話しかけた。

「 芹沢くん…薬だけでも飲んで… 」


芹沢くんを抱き起こし、薬を口に入れ水を飲ませる。

芹沢くんは、目を閉じたまま無意識に飲み込んだみたいだった。



私は、何度もタオルを交換し、汗を拭き取っていた。


やがて、薬が効いてきたのか、芹沢くんの呼吸が落ち着いてきたようだった。


私は、ホッとして時計を見てギョッとする。


「えっ!もう、0時過ぎてたの! 」


和希は、今週出張に出ていた。






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