君がくれたもの
芹沢くんが、身動きをしたのかベットが揺れて
私は、ハッと身を起こした。
ベットに伏せて寝てしまっていたようだ。
「 芹沢くん 」
芹沢くんは、ゆっくりと瞼を開けて焦点の合わない目で、私を見た。
すると、目を見開き ガバッと起き上がった。
「 いてっ… 」
と言って頭を押さえていた。
「 芹沢くん、大丈夫? 」
「 どうして芽衣さんがここに…?」
「芹沢くん、無断でバイト休んだでしょう。店長が心配して、私に様子を見てきて欲 しいって頼まれたの。」
芹沢くんは、フルフルと頭を振って前髪を掻き上げる。
「 すいません…昨日から体調が悪いと思っていたんですけど、ぶっ倒れて意識無くし たみたいで」
「そうだったの」