君がくれたもの
トキメキの夜
芹沢くんが、入って来てから2週間がたった。
休憩をしていると、彩香がブレイクルームに入って来る。
「芽衣。今日の、芹沢くんの歓迎会出るよね?」
「ああ、うん。和希も今日接待で遅くなるらしいから。」
「ふふっ。芽衣の中心は、旦那様か」
私は、ちょっと赤くなってうつむく。
普通はそうでしょう…
彩香は、独身だ。彼氏はいるらしいが、結婚なんてまだまだと笑っていた。
そこに、芹沢くんも入って来た。
「お疲れ様です。」
「お疲れ~。芹沢くんも休憩?」
彩香が聞く。
「はい、そうです。2人も?」
「そうそう。いま、芽衣をからかっていたところよ。」
「彩香…‼」
芹沢くんは、不思議そうな顔で、私と彩香を見比べている。