イケメン男子に囲まれて。
❶
転校
「藤田李愛です。
父の仕事の関係で、茨城から引っ越して来ました
東京はまだまだ慣れなくて、色々迷惑かけると思いますが
仲良くしてください。よろしくお願いします。」
私は藤田李愛。
今言った通り、私は茨城から東京に引っ越してきた
茨城の学校から転校して来るのは嫌だったヶド、
この学校に転入してきちゃえばそうでもない。
「私、矢島 真央! よろしくねッ」
私の席の前に座っている子が話しかけてきた
「うん、よろしく! 李愛って呼んでー」
私はできるだけ笑顔でいることに決めたから、
笑顔で返事してみた。
前の学校ではあまり笑うことができなかった。
違う、笑えなかったんだ・・・
「わかった! 私のことも呼び捨てでいいから」
真央は自分が可愛いことに気づいてるのかな?
あんな満面な笑みを見せられたら、きっと男子はキュンとくるんじゃない?