バイナリー・ハート



「今、何時?! あ……っ!」


 そして、わめいた直後、慌ててまた布団に潜り込む。

 ユイは真っ赤になった顔だけ出して、気恥ずかしそうにロイドを見つめた。


「どうして裸なの? もしかして私……」
「気絶したわけじゃない。いつの間にか眠ってたんだ」


 ユイはキョトンと首を傾げる。


「それって違うの?」
「全然、違うだろう」


 未だ不思議そうに見つめるユイに、ロイドはニヤリと笑って顔を近付けた。


「またの機会に、分からせてやる」
「……え……エロ学者」

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