芸能人な私は生徒会員!?
「取りあえず今日はこの仕事で終わりだから」
『どっちの仕事ですか?』
「由宇の方で雑誌の撮影」
『今日はずっと由宇ですね』
「まあ先週はほとんど侑だったからな」
そう言って九条さんはスタジオまで車を走らせた
スタジオに着くとスタッフやカメラマンが慌ただしく動き回っていた
「あ!由宇~」
中に入ると奥の椅子に綺麗な女の子が手を振っていた
『恵麻~今日一緒なんだね』
この子は遠藤 恵麻【えんどうえま】
今人気のモデル
私と同じ高校2年なのに女子高生にはみえないほどスタイルもよく綺麗
恵麻と知り合ったのは一年前
たまたま撮影のスタジオが一緒だったのとタメだということがきっかけで仲良くなった
「中々一緒に仕事ってないから超嬉しい!」
そう言ってテンションが高い恵麻は私に抱きついた
『ちょっ…え…恵麻!』
抱き着かれた私は顔を赤く染めた
「や~ん!もう由宇ったら超カワイイー!!!」
『そんなことないよ!』
全力で否定すると恵麻は大袈裟にため息をついた
「ほんとにあんた…今をトキメク売れっ子モデルなのに自覚なし?いい加減自覚しなさい!」
突然恵麻の説教が始まった
『自覚って…私はちゃんと自覚してるよ?』
「…はあ」
またため息をつく恵麻