芸能人な私は生徒会員!?
「ちゃんと戸締まりしろよ」
『はい!亜依さんにありがとうございますって伝えてください』
「はいはい」
そう言って九条さんは帰って行った
私は亜依さんから貰ったストラップを携帯につけ明日の準備を始めた
……―――
…――
side九条
『はぁ!?』
俺は電話越しに大きな声をあげてしまった
「まぁまぁ!そう怒らずに」
そう言って俺をなだめる社長
『落ち着けるわけないじゃないですか!?』
由宇が登校時間に学校に行ったと理事長から社長へ連絡がきた
『大騒ぎにならなかったから良かったものの…』
「あの子は出来るだけ君に甘えないようにと思ってるんだよ」
その社長の言葉にため息がこぼれた
『…分かってますよ。あいつが何でも一人でやろうとしていることは』
「ま!そういう事だから軽く注意だけしてくれ。くれぐれもいじめるなよ」
そう言って笑いながら電話を切った
あいつの事は俺が誰よりも分かってる
俺に甘えないよう自分で何でもやっている
だけどあいつは…
「そんなに大声だしてまた由宇ちゃんのこと?」
事務所に入ってきた亜依
『あぁ…』
「由宇ちゃんらしいわね。あの子一度だって私達に甘えてきたことないのにね」
そう言って笑った