【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱





「ダメだ」




 私の意見は、奏太さんに即否定された。




「なんで!?」



「お前は、乱舞に追われてんだろ?

 てーことは、乱舞はお前の家だって見張ってる筈。違うか?


 だから、お前の弟のルークにも、山王の拠点に寝泊まりさせてる。

 とにかく、お前も家には近づくな」




 奏太さんの鋭すぎる言葉に、私は何も言えなくなった。




「制服は、新しく買うしかねぇ」




 …。


 また、迷惑をかけてしまった。




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