【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱




「…大丈夫、一瞬で終わるから」




 花蓮は言い聞かせ、下を見る。



 体を前に傾けた。




 !




 怖くて、これ以上傾けられない。



 花蓮は、呼吸を整えようと、足を下した。





「何してるんだ?」






 後ろから、低い声がした。



「へ?」


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