【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱





 後ろを見ると、男がいた。




 背が高く、着ているのは特攻服。



 色黒で、銀髪。




 暴走族…!!乱舞じゃ、ないよね?




「テメェ、死にてぇのか?」




 男が言った。



 花蓮のことは知らないらしい。




「…うん」



「弱虫だな。飛び降り自殺で躊躇っといて、死にたいだぁ?だったら、命乞いなんてしてねェで、飛び降りろよ」




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