【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱







「姉さんを、お願いします」








 …。




 花蓮の弟は、ゆっくりと部屋を出て行った。




 それから、振り返り、俺は気付いた。





 果たして、




 さっきの話は俺以外の人間が聞いていてもよかったのだろうか。






 ていうか、俺…恥ずかしいこと言ったよな。




 …はぁー。



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