【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱




 声からして、奏太と言い争っていた女性だろう。



「あの、あなたと…「ねえ、あのバカ息子、どっち行った!?」




 へ?



 花蓮は、キョトンとした。



 バカ息子?



「あの、失礼ですが、奏太さんとはどういうご関係ですか?」




 花蓮は聞いた。



「ん?親子」



 つまり、この人は奏太さんの母親だということだ。



 そのとき。屋敷のドアが開いた。



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