【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱




「帰ったぜ!!」


「奏太ぁぁ」


 明るい声が聞こえ。



「ダーリン!」



 女の人が突っ走っていく。



 旦那が二人?



 廊下の手すりから身を乗り出し、玄関を見ると、入ってきたのは三人だった。



 一人は大人。あと二人は――



「奏太さんが、二人!?」



 そう、あとの二人は奏太と瓜二つの背格好だった。



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