【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱





 確かに、大げさだ。





 湊さんは、右腕に包帯を巻いているだけで、ピンピンしてる。




 でも、亜衣さんは湊さんが死んだみたいに泣きじゃくってる。






「ったく、クソババァ!てっきり親父が死んだんじゃないかって心配しただろ」





 奏太さんが目を三角にして怒鳴った。





「ごめんね、奏太!




 でも、ダーリンが…!」





 奏太さんは、




 小さくため息をついて。




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