【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱
「奏太、あの子が花蓮ちゃん?むっちゃくちゃ可愛いじゃん。俺、狙っちゃおうかな」
俺の前に立っている、龍太がボソッと。
「何言ってるんだよ。あの子が可哀想じゃないか」
龍太を止めるのは、瑛太。
「二人で何揉めてんだよ。とりあえず、龍太。花蓮に手ェ出すなよ」
俺は、父さんを見、それからUターン。階段を上って花蓮のところへ駆け寄った。
「花蓮、花蓮?」
パチ…。
花蓮が目を開けた。
「きゃ〰〰〰〰っ、でたぁ!!って、奏太さん、一人に戻ったんですね」