【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱




「行くぞ」



「ひゃうん!?離してぇぇぇ!!」



 謎の声を上げながらも、花蓮はついてきた。




「わ、花蓮ちゃん、かわいい!」



 叫んだのは、龍太。




 やめろ、マジで。警戒されるだろ。




「あれ…?奏太さんと似てるよーな、似てないよーな」



 花蓮は、食い入るように龍太を見てる。




「顔は似てるのに。色も髪型も違うなぁ。これ、偽物?」




 …。偽物も本物もあるか?



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