【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






 瑛太さんの声。




「転ぶなよ?」



 奏太さんの声も聞こえた。



「何だかんだ言って、お前が一番気にしてんのな」



 龍太さんが笑う声が、かすかに聞こえた。




「あ、花蓮ちゃん、早く!」



 亜衣さんに呼ばれ、私は急ぎ足で浴場に入り――――。




 三人に注意されたそばから、転んでしまった。



「ひゃわう!」



 謎の悲鳴と共に、腰を強打。いったーーーーい!



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