【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱




 まて、と言われてまたないのは悪者だけだと思ってたが、いい人でも待ってくれないらしい。



 俺は、


「すぐ戻る」




 二人に言い残して、部屋を出た。





「花蓮!!おい、かれ…」




 花蓮を呼んでた俺の声が、止まる。




 向こうが、騒がしい。



 川原の方だ。




 山王や冥王、魁皇の奴らも見物に行っているらしかった。



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