花
静かな静かな時間が、屋上に流れていた。
あなたは その場に留まって居る私を見て、困ったように笑った。
「…ねぇ、行かないの?笑
また授業、サボる気ー?笑」
全く動く気配の無い私に、
冗談ぽく笑いながら、言う。
思わず
「自分もでしょ 笑」
と笑って返すと、
「だねー 笑」
って、あなたも笑った。
あなたの空気感は どうしてか、
こんな時でも あたたかく居心地が良くて、
それが苦しくて苦しくて、仕方なかった。