白いジャージ9 ~最終章~
「じゃ、またな」
店を出てすぐに私達は別れた。
スタスタと歩く豪太の後ろ姿を見ながら、私は高鳴る胸の鼓動を抑えられなかった。
でも、先生からのメールを見て、我に帰る。
【ゆっくり話そうな。早く直に会いたいよ】
私にとって、世界で一番大事なのは先生。
先生にとってもそう。
だから、ちゃんと仲直りしよう。
豪太が教えてくれた。
冷静に豪太が話してくれたことは、本当に今後の私にもプラスになる話だった。