白いジャージ9 ~最終章~
「で、これは言うつもりなかったけど、ついでに言う。当時のマネージャーは俺のことを好きだった。でも、今度結婚するらしい。俺への想いはもうなくて、スッキリした顔をしていたよ」
「そうなんだ。やっぱり!!絶対に誰かひとりくらいいると思った。大学時代の先生、超かっこよかったはずだもん」
私は、教師をしている先生を好きになった。
もしも、大学生の先生と出会っていたら、好きになっていたのかな。
「あ、それとユニフォームもそのマネージャーからもらったんだけど、それでもいいか?」
「もちろん、いい!!今度絶対着てね。今度と言わず、今着て!!」
ちょこっと胸が痛んだけど、今の私はもう大丈夫。
そのマネージャーの想いがたくさん詰まったユニフォーム、先生がちゃんと受け取ってあげないとね。