白いジャージ9 ~最終章~
それにね、豪太のことがあって、少しまた成長できたんだ。
いろんな感情の揺れがあるのは仕方がない。
先生がこれから先、誰かにときめいても仕方がない。
だからといって、先生は私から離れない。
何があっても、私のそばにいてくれる。
何も怖くない。
先生を好きな生徒が何人いても、それは仕方がない。
豪太が私を好きになってくれていたことは、先生に話していない。
好きになってもらえるってことは、素直に嬉しい。
気持ちにこたえることはできないけど、やっぱり嬉しかったんだ。
だから、先生を想う生徒がたくさんいるってことは、先生がそれだけ素敵だってこと!
そう思うことにしたんだ。
って言っても、心の中は複雑で。
ちょっと心配なんだけどね。