白いジャージ9 ~最終章~
「友達にも声かけていい?」
「もちろん。たっくんや龍も来てくれると嬉しいんだけどな」
「クラスの子にも声かけとくね」
みんなで集まる機会はめったにない。
そんな素敵な先生の姿、見せたくないけど見て欲しい。そんな複雑な心境。
会えるなら、荒木さんにも会いたい。
もう一度話したい。
「文化祭以上に盛り上げたいな。戸村と宮崎のためにも」
「そうだね」
いじめはとても悲しいこと。
乗り越えたふたりは、本当に強いと思う。
変わることができたふたりを先生はとても大事に思っていた。