白いジャージ9 ~最終章~
いっぱいいっぱい泣いて、空を見上げた。
すがすがしい気持ちだった。
「そこ~!ちゃんと並べよ!」
大好きな人の大きな声が聞こえた。
先生をすぐに見つけられる。
昔から私の得意技。
先生がどこにいたって、すぐに見つけられるんだから。
白いジャージを着て、必死で頑張っている先生。
教師として、旦那さんとして、いつも本当にご苦労様。
“大好き和人”
心の中でそう呟いてから、私は立ち上がった。