白いジャージ9 ~最終章~
天使だなんて……
恥ずかしくなる。
私は天使のように心が広くない。
先生の方が天使なんだよ。
「直ちゃんに感謝してもしきれないくらいなの。それなのに、一緒に暮らしたいなんて言って悩ませてしまった。本当にごめんなさいね」
「お義母さん…… 私もずっと謝りたかった。ごめんなさい。先生のご両親のことは大好きなのに、同居することには抵抗がありました。ずっと自分には関係ないことだと思っていたので。だから、すごく悩みました。同居したくないと思ってしまう自分が嫌いになりそうでした」
お義母さんが本音を話してくれたので、私も本音を伝えることができた。
私もお義母さんも、窓の外のキラキラした光を見つめながら、時々視線を合わせながら話していた。