白いジャージ9 ~最終章~
午後の部が始まった。
応援合戦の最後に、先生達が登場する。
生徒達の応援合戦も見ていて興奮する。
懐かしい。
胸がドキドキして・・・・・・
少し、キュンとする。
戻れないから。
戻りたくてももう戻れない。
あんなキラキラした時間はもう戻らない。
「なんだか泣けるね」
とゆかりは目を押さえた。
私も涙が出そうになった。
一生懸命な生徒達。
汗だくて、砂にまみれて、必死で応援する姿。
どの組の応援団長もかっこよくて・・・・・・
「俺もこんなのやりたかったな」
と龍はポツリと呟いた。
「いつか、虎太郎がやってくれるよ」
依子はそう言って、龍の肩に手を回した。
ここの夫婦も、素敵。