白いジャージ9 ~最終章~
LOVE.4

贈り物





―贈り物―






体育祭も終わり、先生も少し落ち着いた。



ゆっくりコーヒーを飲みながら。夜空を眺める。







「先生が大好きだなぁ、私」



「何?どした?いきなり」



「思い出してたの。先生の体育祭の応援団長。思い出したらドキドキしちゃう」



「へへ。そう?あの夜、俺が近づいたら、真っ赤になってたもんな」







体育祭の夜は、先生の顔がまともに見られないくらいにドキドキしていた。





みんなのヒーローが、目の前にいる。



そう思うと、キスもできなくて・・・・・・

追いかける先生から逃げてたんだよね。






「俺も好きだよ、今もこれからもずっと」



素敵な言葉をくれた。





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