白いジャージ9 ~最終章~
「ゆかりも欲しいんじゃない?」
依子がそう言うと、ゆかりは興奮気味に手を叩く。
「欲しい欲しい!!めちゃめちゃ欲しいよ。直の赤ちゃんと同い年がいい~!!」
「じゃあ、急がなきゃね。今晩あたり、頑張ってみれば?」
「依子ったら~!」
「でも、本気で欲しくなってきたよ」
ゆかりが先に妊娠していたら、私はきっと焦ったと思う。
ゆかりは、まだ結婚したばかりだから焦らないよって言ってたけど。
「でも、直の赤ちゃんの面倒みてあげたいから、それからにしようかな」
そんなことを言うゆかりに依子が
「そんなこと言ってたらいつになるかわかんないよっ!!」
と言った。