白いジャージ9 ~最終章~
「これから、ここが俺達の家なんだな」
「そうだね。ここが愛の巣だね」
「だな。ここで何回エッチできるかな。へへ」
先生はそう言って、ニヤッと笑った。
「この中庭でコーヒー飲みたいな」
ライトアップされた中庭を眺める。
私と先生ふたりとも、どうしても中庭が欲しかった。
誰にも邪魔されない秘密の空間。
見上げれば、綺麗な青い空が見える。
小さくてもいいから中庭を作りたかった。
「落ち着くな」
「うん。マイホームだねぇ」
「ああ、俺と直と赤ちゃんの家」
気に入ってるのは、サーモンピンクの玄関ドア。
レトロな感じのドアがかわいい。
寝室の天井には、窓をつけた。
ここで星を見ながら愛を語り合うんだぁ。